東京サボリーマン糞ブログ。

音楽。映画。ファッション。サボり。

5/17

図書館って使えるね。
適当な本を傍に置いておけば、
それこそ何時間でも居座り放題なんだもの。
そういえば、大学受験の前に、近所の図書館で勉強していたのだけど、
ひたすら「音楽誌が書かないJ-POP批評」を読み漁ってて、見事に大学全部落ちた思い出。
や、浪人はしなくてもいいけど、悪いものでもないよ?
しないほうがいいけどね。

サリンジャーの「ナインストーリーズ」を読んでおります。
サリンジャーは、もちろん、村上春樹つながりで読み始めたんだけど、
これ読んでると、村上春樹って、サリンジャーとチャンドラーに相当影響受けてるなってわかる。
(チャンドラーのほうが分量多目かな)

ナインストーリーズ」は短編集で、特に「ド・ドーミエ・スミスの青の時代」と「テディ」が面白い。
物語としても面白いし、サリンジャーの良さはやはり描写のうまさかなと思う。
読んでると、映像も一緒に浮かんでくる。
上にあげた2編は、禅宗の影響もあるような話で、悟りとかね瞑想とか、なんかそういう話。

ちょっと話はずれるかもしれんけど、
前に、大友良英あまちゃんで音楽担当した人)の本読んでたら、
『周囲の音をそのまま聞く遊びを、たまにやる』って書いてあって、自分もやろうとしたことがある。
つまり、
いま耳から聞こえてる音は、無意識にしろ意識的にしろ、「あ、これは車の音だな」とか「これはパソコンのキーボードタッチの音」とか、
どの音もちゃんと区別して聞いてるじゃん。
それは、生きていく上でそれが必要だからそうなってるんだけど、
その区別を取っ払って聞いてみようと。
聞こえている音を、聞こえているままに耳に入れてみよう、みたいな。
相当なトリップが出来るらしいのですが、
残念ながら、私にはそこまで至ることができず。
かなーり難しい。
意識の枠から抜け出すってことがね。
「テディ」にもそういうことが書いてあって、
論理(アダムのリンゴ)を吐き出さないと、物をありのまま見ることはできないよ、みたいな。
それを音にフォーカスしてやろうとしたんですね。
今度再挑戦してみます。
暇なので。

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

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