東京サボリーマン糞ブログ。

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【お題】まごころを、君に。

今週のお題「プレゼントしたい本」

そりゃもう「きらきらひかる」かなぁ。


きらきらひかる (新潮文庫)

きらきらひかる (新潮文庫)


あ、でもプレゼントしたい本だよね。
相手にもよるのでなんとも言えないけど、
本プレゼントすることって、大人になってからはないかもねぇ。
なんつか、
相手に、自分の思想とか考えとかちょっと押し付けがちじゃない?
あとは共感とかさ。
だからほんとに、そういうの抜きで、これ面白いよ、ってなると
やっぱり「きらきらひかる」でしょうか。


江國香織の小説。
あらすじとしては、アル中の妻と、ゲイの夫という夫婦の、普通じゃない普通の日常を描いた小説。という感じかなぁ…。
ゲイの夫には恋人もいて、その恋人も妻と仲良かったりする。
でもみんなそれぞれ抱えているものがあって、
みんな悩みがあって、
それでも「愛する気持ち」というものを信じてしまう人たちの話。


私としては各章のタイトルのつけ方もなんだか洒落てるなぁというか、好きで。
昔の絵画から引用されていたりね。
きらきらひかる」というタイトルも、とある詩から引用されているとのこと。
こんな詩。


キラキラヒカルサイフヲダシテキ
ラキラヒカルサカナヲカツタキラ
キラヒカルオンナモカツタキラキ
ラヒカルサカナヲカツテキラキラ
ヒカルオナベニイレテキラキラヒ
カルオンナガモツテキラキラヒカ
ルオナベノサカナキラキラヒカル
オツリノオカネキラキラヒカルオ
ンナトフタリキラキラヒカルサカ
ナヲモツテキラキラヒカルオカネ
ヲモツテキラキラヒカルヨミチヲ
カエルキラキラヒカルホシゾラダ
ツタキラキラヒカルナミダヲダシ
テキラキラヒカルオンナガナイタ


なんだか意味深な詩。
縦読みにもなっているのかな?
小説の内容とは、あまり関係ありません。
どちらかというと、マイノリティー的なお話ですが、
でも、自分がマジョリティーだって、みんな思ってるわけじゃないでしょきっと。
だから読んだ人それぞれに思うことがあると思うので、
私からはこの本をプレゼントさせていただきます☆