311。
3月11日。
その次の次の日が、その当時やっていたバンドのライブの日だった。
前も書いたけど、
音楽とか芸術とか、いわゆる「嗜好品」的なものって、こういう時は無力で、
その時も「今ライブをやることに何の意味があるのかな?」ってすごく悩んだ。
それでも、来てくれたお客さんの一人から
「すごくパワーをもらった」と言ってもらえて、
自分が発した歌が、その人のその時の心のどこかにひっかかってくれた、
ってことが単純にうれしかった。
音楽は、災害やウイルスへの特効薬にはもちろんなりえないけど、
きっと今も、同じように「心のどこかで支えになれるように」っていう想いで、
被災地支援で歌っている人がいるんだよな…。
軽々しく「頑張れ」なんて言えないけど、
俺みたいな、クソったれの底辺のやつでもこうやって生きてるんだし、
そのことが誰かの明日への一歩の、
ほんのひとかけらにでもなってくれれば
それだけでもう、幸せです。
終わりまる。