ドリーム・オブ・ユー。
マキコと僕は歩いていた。
時間は、午後の16時ごろ。
草原の中のアスファルト道を二人で歩いていた。
僕はマキコとセックスがしたかった。
マキコのほうがどう思っているかはわからないけど、
僕はマキコとのセックスを期待してここまで来たのだ。
マキコは、僕の妻の大学時代の友人だった。
彼女も結婚していて子どもがいる。
僕にも、妻と子どもがいる。
いわゆるダブル不倫ってやつだ。
でも、彼女のほうはもうすぐ離婚するらしい。
とにかく、僕はマキコとセックスがしたかった。
だが、彼女のほうはそんなこと関係ないらしい。
分かれ道に差し掛かり、
一方はラブホテルへの道、
もう一方は森に続く道、
彼女は迷わず森へ続く道をたどっていった。
僕が「あ…」と言いかけると、
「なに?」と振り返って僕を見た。
マキコはほっそりしていて顔が小さく、それでいて目が大きい。
その目で見つめられると僕は何も言えなくなってしまった。
彼女は、僕より先に歩きながら何かを話していた。
僕に話しかけていたのか、それとも自分だけでつぶやいていたのかはわからない。
ただ、何かを話し続けていた。
「…それでね、私は気が付くと、壁に向かって、手をクロールみたいにして動かしていたの、ずっとずっと。目をつむったまま。暗い部屋の中で、一人で。頭はもう壁にぶつかっていたわ。それでも私は欲しかったのよ、それが欲しかったの。…」
そこで彼女は振り向いてもう一度僕を見た。
僕も彼女のことを見返した。
「欲しかったのずっと、この『赤石』が」
そう言って彼女は、右手に持っていた赤く光る石を、顔の横まであげた。
僕は、急に彼女が遠くに行ってしまったように感じた。
距離がさっきより開いているみたいだ…。
という夢を見ました。
だれか夢占ってくださいませ。